心温まる『スケアクロウマン』
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オモチャを修理するスケアクロウマン |
(C)play set products / スケアクロウマン製作委員会 |
今日はとっても素敵なアニメを紹介します。2008年7月から放映されている3DCGアニメーション、「スケアクロウマン」です。
一応念のために解説しておきますが、”3D”は三次元のこと、”CG”はコンピュータグラフィクスのことですから、”3DCGアニメーション”はコンピュータグラフィクスにて立体的な空間表現を実現したアニメーションということになります。
ビデオカメラで現実世界を撮影した動画と同じような(あるいは全く同じ)立体感のある映像を、コンピュータグラフィクス技術で実現しているわけですね。
”アニメーション”が単なる子供騙しではなくアートとしての市民権を得て既に久しいですが、”3DCGアニメーション”については未だ何となくメカニカルな印象、無機的な印象、技術自慢が先行しているような印象をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
スケアクロウマンを御覧になるとそのような印象は宇宙の彼方に吹っ飛びます。
私がまず感じたのは”あたたかさ”です。描き出されるほのぼのとしたスローライフはどこか郷愁を帯びていて、展開されるストーリーは極上の絵本を読んでいるかのようです。
少し内容に触れておきましょう。
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案山子時代のスケアクロウマン 麦畑のCGは見事だ |
(C)play set products / スケアクロウマン製作委員会 |
タイトルの「スケアクロウマン」の「スケアクロウ」とは "scarecrow" と綴ります。scareは「驚かす」、crowは「カラス」の意味ですから、scarecrowとは「カラスを驚かすもの」という意味になりますが、これはようするに「案山子(かかし)」のことです。スケアクロウマン(scarecrow man)を敢えて訳せば「案山子男」といったところでしょうか。
なぜ主人公がこのような名前なのか、実に「そのままやんけ」な話ですが、スケアクロウマンは生ける案山子なのです。人間と同じように動き、話し、人間と同じかあるいはそれ以上に温かいハートを持っています。
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スケアクロウマンの最初の友人となったアリス親子 |
(C)play set products / スケアクロウマン製作委員会 |
第一話では、ただの案山子だったスケアクロウマン(当時は名前がなかった)が命を得た経緯が語られます。なんとなくもの悲しい展開から命と自由を得て以降、自らの天職を知り信頼し合える友人を得ていくという、地味だけどもっとも本質的な意味においてのサクセスストーリーが展開されます。
特徴的なのは、誰一人として、スケアクロウマンを異質な存在として見ていないことです。その姿は明らかに他の人間達とはかけ離れた、いかにも”作り物”であるにも関わらず、人々は彼をごく自然に頼れる仲間として受け入れています。なんだかその印象は、”3DCG”というテクノロジーを異質な存在にしてしまわずに、物語の単なる一つの構成要素として馴染ませてしまっているアニメーション自体の構造と酷似しているように感じます。
ちょっと深読みが過ぎるかもしれませんが、その辺りに制作者の「作り物にだってハートは宿る」という主張が一貫して込められているような気がしてなりません。
子供を侮った悪しき意味での「お子様向け」ではなく、ターゲットを大人にも子供にも定めていない、ひたすら本物志向のハートウォーミングストーリーであり、だからこそ、本当の意味で「子供に見せたい」と心から思える素晴らしいアニメだと思います。
老若男女を問わず、ぜひ一度御覧下さい。
TOKYO MX | 毎週木曜 | 23時~23時30分 |
テレ玉 | 毎週月曜 | 23時30分~24時 |
tvk | 毎週土曜 | 7時30分~8時 |
チバテレビ | 毎週日曜 | 17時30分~18時 |
KBS京都 | 毎週日曜 | 7時30分~8時 |
KBC | 毎週日曜 | 6時30分~7時 |
サンテレビ | 毎週火曜 | 18時30分~19時 |
群馬テレビ | 毎週水曜 | 17時~17時30分 |
※10月29日より放映 | ||
アニマックス | 毎週火曜 | 22時30分~23時 |
DVDには通常版と豪華版があり、豪華版にはサウンドトラックCDとオリジナルフィギュアが同梱されているそうです。もちろんオリジナルフィギュアは1巻ごとに違うキャラクターです。
※詳しくはこちらを御覧ください。
ファッション・セレクトショップ「ナノ・ユニバース」とのコラボによる、アパレルグッズが発売されています。スケアクロウマンのトレードマークであるボーダーニットやハット、スタッズベルトなどが再現されています。
私の見た範囲の物語の中では、スケアクロウマンのハットは頭頂部のところに大穴が開いているのですが、そこまでは再現されていないようです。さすがに実用上問題があるからでしょう。しかし、それ以外については素材の質感までかなり忠実に再現されているようですよ。
※詳しくはこちらを御覧ください。個人的にはスタッズベルトが気になります。
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この仔がベアベア スケアクロウマンが修理したぬいぐるみに命が宿った |
(C)play set products / スケアクロウマン製作委員会 |
今後はアパレル・DVD以外にもスケアクロウマン他、ベアベア(右の画像)などのキャラクター達のぬいぐるみやフィギュア、アニメオリジナルの限定LOMOカメラなど幅広く発売するそうです。LOMOカメラでとった写真なんかは何となくスケアクロウマンの世界を思わせて良さそうですね。
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コメント
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こんにちは〜、ちょっとお久しぶりです。
うにこです。…覚えていらっしゃいますか??
アニメオリジナルの限定LOMOカメラにおおお!と
反応してついついコメントしてしまいました。
こういうキャラクターものって本当に最近、3Dモノがすんごく多いですよねぇ。。
見ていて楽しい部分が多いのでうれしいんですけど、ね(〃・ω・)ゞえへ。
ちょっとこれからこの子たちのチェック☆させていただきます!
ではではまた〜♪
凹援ポチッと(σ・∀・)σ☆
(と、地味に近頃流行り出してますよ〜w
よく目にするようになりました(^ー^* )♪)
投稿: unico(うにこ) | 2008年11月 3日 (月) 14時14分
うにこさんこんにちは。
もちろん覚えてますとも。お約束も含めてヽ(^o^)ノ
LOMOカメラは結構ひかれますよねー。
スケアクロウマンのアニメもぜひ一度御覧くださいねー。おすすめです。
”凹援”は確かにあちこちで目にするようになってきましたね。
検索でかかるのは限られてますけれど。
ヽ(^o^)ノ
投稿: のんきんぐ | 2008年11月 5日 (水) 09時31分