金のかからない選挙
しばしば、「政治に金がかかるのではない。選挙に金がかかるのだ」という話が出るけれど、思うにこれは、「政治に金をかけるのではない。選挙に金をかけるのだ」の間違いではなかろうか。
野党・マスコミはこの体質についてとやかく言いながらも、およそ建設的な発言をしないが、政府与党ではなく、どーせ好き勝手に無茶を言える立場なのだから、もっと踏み込んだ提案をしたらどうなんだろう。
というわけで、さらにもっと好き勝手に無茶を言える「ブログ」というメディアで好き勝手を言ってみるヽ(^o^)ノ
政党ホームページと政治家の個人ホームページにてマニフェストを公表する以外の一切の選挙活動を禁止してみてはどうだ。
街宣車も禁止、ポスターも禁止、駅前で演説するのも、電話するのも、チラシ配るのも全部公職選挙法違反だ。
こりゃ金かからんぞーヽ(^o^)ノ
デザイン・内容・SEOに金をかけることはできなくもないけれど、モノがモノだけに、結局のところ勝負は「マニフェストの内容」にかかってくることになる。
しっかりとした見識と政治構想をもっていれば、ネットカフェ難民だって大政党の二世議員と闘える(まー親の選挙区からは離れてもらう前提でだけど)。もちろん供託金ってものはあるけれど、それぐらいは何とでもなるだろうし。
他の細かな条件もいろいなあるだろうけれど、とにかく「ネットに公開されたマニフェストの内容」以外のところで一切の差異が出ないように厳しく厳しく公職選挙法に定めるのだヽ(^o^)ノ
もう、政治家の選挙活動といえば、とにかく、より国民に受け入れられるマニフェスト作りにしぼられる。政治家とスタッフががマニフェストの内容に必死に頭をヒネるのは、実に健康な在りようではないか。だって、それは最早「選挙活動」ではなく、「政治活動」の王道なのだから。
さらにメリットがある。確実に文書化したマニフェストが存在することで、当選後、有権者が容易に「採点」できることになる。ネット中に各人が採点した政治家の採点表があふれるだろう。もちろん、関係者が「ヨイショ」な内容の採点表をネット公開することは公職選挙法違反にしておく必要はあるだろうけれど。
このように、「常に国民に採点される」わけだから、単に「美味しそう」な言葉を並べた実現する意思や具体性の伴わないマニフェストをでっちあげるわけにもいかない。そんなことをしたらたちまち「公約違反」のレッテルを貼られてしまうし、それにそもそも、そんな絵空事のマニフェストなんて、識者連中に徹底的にこき下ろされて有権者にそっぽ向かれてしまうに決まっている。
「ネットなんか見ないお年寄りが困るではないか」という意見も出るかもしれないけれど、公表されたマニフェストをわかりやすくお茶の間に伝えるのはマスコミがそれぞれ独自の視点でやれば済むことだ。
ね。いい案だと思いません?ヽ(^o^)ノ
「どのように当選するか」に頭をヒネるのではなく、選挙期間であろうとなかろうと、常に「どのような国にするべきか」に頭をヒネり、それをアピールし続ける方に国政を預けるのは考えてみりゃとっても自然なことではないかな?
私にはこれやって困ることなんて一つも無いように思うのだけどヽ(^o^)ノ
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
以前に竹中元大臣が究極の選挙活動の考え方としてすべてインターネットですれば選挙活動にお金がかからなくなると言っていたような気がする。
投稿: ふ~みんぱぱ | 2009年4月21日 (火) 23時01分
おお~・・・この内容に関しては
ちょっと似てるような記事を1つ温めて
いることがあるんです。
まのんきんぐさん程の記事ではないですが、
ぷちこつこ風に・・・いかにお金を
かけないで選挙するか、と言う点で
私なりに考えたことがあるので
良かったら読んでくださいね~w
って・・・まず元気にならないと
ですが!!!
投稿: こつこ3 | 2009年4月22日 (水) 00時47分
いい案ですね。
大前提に「きちんと考える頭をもった有権者が、有効投票数以上いること」ってのが必要だけど……んまぁこれは教育制度とかでどうにかしてもらうしかないっぽいですね。
「自分の地元に新幹線を通してくれたから or コネで工事の仕事をまわしてもらえるから○○センセーに投票しよう」じゃなくて、きちんと政治内容を見たうえで投票できる有権者が育ってほしいものです。
有権者の側の問題さえクリアできたら、とっても良い案ですね。
税金だっていっぱい浮きそうです。
投稿: ろぷ | 2009年4月22日 (水) 05時54分
インターネットの諸々が選択肢の一つになっているだけでは意味がないのですよ。
対象をインターネットの中のWebサイトだけに絞り、行為そのものもマニフェストの公表だけに絞り、それ以外の全てを公職選挙法違反にしてしまうところがポイントなんです~。
ヽ(^o^)ノ
わー楽しみだーヽ(^o^)ノ
良かったら、その記事書いたらトラックバックしてくださいよ&させて下さい。
ニワトリ・タマゴな話ですが、これやると、案外国民の政治意識が高まって教養レベルも跳ね上がってくる可能性があるように思うのですよ。
いま国民が実生活から国政に疑問を持った場合、その答えを求める先は新聞(むっちゃ廃れてますが)またはTVの報道です。
ところが、マニフェストがWebに出揃う時代になってくると、これら報道機関と一個人のニュースソースに差がなくなる。実際の政治活動に関して一定の報告義務(説明責任)も自然発生的に生ずる(これをやらないと当選できないから)だろうし、地域地域の国民の眼が捕らえたものがWebで公開されてしまえば、もう本当に差がなくなって来る。
つまり、これまでは報道機関のみが持ちえた一次情報をナマのまま各人が手にできるわけでしょ。
各人が評論家・コメンテーターのポジションにつけるわけだから、少なくとも「政治ブログ」なんかは増えるはずだし、モテたい青年もそれなりに政治を語れるように努力をするかもしれない。
あんがい底力のある政治ブームが起きたりせんかなー、と淡い期待を抱くのですが。
ヽ(^o^)ノ
投稿: のんきんぐ | 2009年4月22日 (水) 06時50分
| |д・) ソォーッ…
ついでに投票をインターネットで出来るようにしてほしいですヘ(-.-ヘ;)... コソコソ...
住基ネットって何処に行ったんでしょう^^;
カードゎ持っていても使う時がありませぇんw
あ、、大人の話題に混ざってしまいましたぁ
( ̄ー ̄; ヒヤリ
投稿: coo | 2009年4月24日 (金) 06時06分
インターネット投票はあこがれだけど、色々難しいんじゃないかと思うんだー。
その最たるものが、「本当に本人の自由意思で投票したのかどうかが今以上に不透明になる」という点。
極端な話、拳銃突きつけられて投票したかもしれないヽ(^o^)ノ
そこまでいかなくても、障害者施設なんかだと、施設の長が実質的に、施設の障害者全員分の選挙権をすべて行使することになりかねなかったりします。今だって結構グレーなんだけど、ますますひどくなりそうで
ヽ(^o^;)ノ
投稿: のんきんぐ | 2009年4月24日 (金) 11時48分
もっとお金がかからないように・・・ホントですね!無駄遣いも早くどうにかしてほしいですね。テレビで同じ選挙区同士の方々での討論をもっと放送するとか、まぁ本当にちゃんと考えたらいい案も出てくるのでは~って思います。
投稿: くま8 | 2009年4月26日 (日) 09時22分
金をかけないようにしようと思えば技術的には可能だけど、そうしたくない人たちがいっぱいいるということでしょうね。中身がないかわりに金の力を使って票を取るというような。
で、そういう人たちが権力を握っている以上、それを手放したくないから改革しない、そういうことでしょうね。悲しい国ですね。
投稿: toto | 2009年4月26日 (日) 20時20分
選挙にお金がかからなくなっちゃうと、
企業献金と言う名のおこづかいがもらえなくなっちゃって高級料亭にあんまり行けなくなるから困る。
と守銭奴達が言ってました(・▽・)
投稿: 門地 | 2009年4月27日 (月) 14時27分
いまの時代は世の中の枠組みの形骸化が露わになるプロセスにあるから、どんどん新しいアイデアも出てくると思います。
うーん。色々経緯もあってとりあえずいまの形になっているだけですから、そんなに悲観することもないでしょうヽ(^o^)ノ
これまでもどんどん変わって来たし、これからも変わっていきます。
それなら「高級料亭支援金」を政党毎に配布しましょう
ヽ(^o^)ノ
いやもうそれぐらいハッキリやったほうがむしろ金かからないのだけどねー。ホントに
ヽ(^o^)ノ
投稿: のんきんぐ | 2009年4月27日 (月) 21時26分
>政党ホームページと政治家の個人ホームページにてマニフェストを公表する以外の一切の選挙活動を禁止してみてはどうだ。
すばらしい。
国会で居眠りする政治家がマニフェストを考えるはずもなく、優秀な秘書が書くに決まっている、これでは優秀な秘書を雇える政治家が当選する。そもそも与党も野党もマニフェストはほとんど同じ。解釈の仕方で、、、そんな曖昧なもので 判断するのは危険すぎる。単なる外見だけの人気投票になってしまう可能性大。TVタレントが総理大臣になる日も近い。
投稿: markn | 2009年5月 4日 (月) 03時58分
私は個々の政治家もそれぞれ一つのユニットだと考えています。
ソロ活動する芸能人もいれば、ユニット活動する芸能人もいますが、良い結果を出せるのならソロであるかユニットであるかにこだわる必用はないでしょう。
同様に、優秀な秘書を抱えていることは十分にその政治家ユニットのレベルの高さだと考えて良いと思うのです。
それから、マニフェストが同じになるのは現状では「マニフェストベースで投票する」という当たり前の投票行動が行われていないからだと思います。
「マニフェストだけ」が政治家の選挙活動になったあかつきにはこの現状が打破されるというのは、十分に蓋然性のある予想なのではないでしょうか。
何よりも、マスコミも否が応にもマニフェストベースで報道しなければならなくなるのが大きい。他には材料なんてないのですから。
結果的に、次第に国民の政治参画意識も高まると私は予想します。
ヽ(^o^)ノ
投稿: のんきんぐ | 2009年5月 4日 (月) 04時46分
名古屋ですが、今真剣に考えているところです。
結局は売名行為に金がかかる。金のかかるところをネットで行う。
それでどれだけ有権者に理解して投票してもらえるか、悩むところです。
供託金も借金であれば、いよいよ悩みます。いいアイデアがあれば教えてください。
投稿: ももたろ | 2011年2月10日 (木) 21時41分
悩みますよね^^;
しかし、それぞれがしっかり悩むことが今は大切なんじゃないでしょうか。
私はイスラム圏で起きているFacebookによる政権転覆は決して理想的な流れだとは思っていません。
ネットで大衆が結びついて既存権力を否定して破壊するのは案外簡単だと思うのですよ。
しかし、例えば記事に書いたように、「金のかからない選挙を実現する」というような建設的なことを、FacebookやTwitterなどを活かしてなし遂げることができれば、それは間違いなく本格的な民主主義の胎動なのだと思うのです。
投稿: のんきんぐ | 2011年2月27日 (日) 14時54分