PCオンデマンドは魅力満載
今回はNECのPCオンデマンドの魅力をご紹介いたします。
といっても、PCオンデマンドなどといきなり言われて、「ああ、あれのことね」と思われる方はあまりいないと思いますので、まずその説明から。
私のブログをお読み下さる方は基本的にブロガーさん、それも携帯電話端末ではなくPCでブログを更新しているブロガーさんが殆どなので、少なくとも御自宅(あるいは御職場かもしれませんが)にPCをお持ちのはずです。
そして、PCを使う時にはPCの前にお座りになる。・・・当然ですよね。
ところが、御自宅置いたままのPCを、外出中に、あたかも目の前にあるかのごとく、自由自在に使いこなす方法があるのです。それがPCオンデマンドというシステム(仕組み)です。
平たく言えば、PCオンデマンドとは、PCを遠隔地からリモートコントロールするシステムだと言えば通りが良いでしょうか。
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その際、リモートコントロールするために使う道具はPCではありません。PCリモーターという専用の端末(右の写真)を用います。
写真を御覧になって、「ノートPCと何が違うの?」とお思いになった方もおられるでしょう。確かに、誰かがPCリモーターを操作している姿を見ても、ノートPCを操作しているようにしか見えないかもしれません。
しかし、例えば、同じように文書を作成しているように見えても、PCリモーターの方はどこか別のところにあるPCの中にあるプログラムを使って文書を作成しているわけですし、作成した文書が格納されるのも、そのどこか別のところにあるPCの中です。
しかし、次のように思われるかもしれません。
「別の場所のPCを使っているといっても、同じ作業をして同じように文書ができるだけでしょ?それなら、ノートPCでいいんじゃないの?」
ごもっともです。しかし、PCオンデマンドにはメリットが沢山あるのです。
例えば、先程の例ではPCリモーターの中には文書が保存されていません。これは、セキュリティ上の大きなメリットになります。つまり、盗難・紛失の際に、PCリモーターの中をいくら調べても情報を取り出せないことにてなるからです。
また、ノートPCを持ち運ぶことはそれだけ故障の可能性を高めることになります。とりわけHDDのクラッシュは起きやすい故障ですが、その際、大切なデータを失うことになってしまいます。PCリモーターの場合は、故障のリスク自体も低いのですが、万が一故障した場合も大切なデータを失うことはありません。
自宅でデスクトップPCを用い、移動用にノートPCを用いているようなケースですと、データの交換が面倒ですが、PCオンデマンドの場合は常に自宅のPCを使っているわけですから、データ交換など発生のしようもありません。
PCにあまり詳しくないご家族がおられる場合、どなたか詳しい方がPCリモーターを持ち歩いていれば、何かの際には遠隔地から素早くメンテナンスをすることもできます。
ノートPCをメインに使っておられる方の場合は、持ち歩いた場合、故障・盗難・紛失のリスクが最も大きなものになりますが、PCリモーターの場合はそれらのリスクが最小になります。
デスクトップPCをメインに、ノートPCをサブに使っておられる方の場合は、故障・盗難・紛失のリスクは下がるものの、データ交換の問題が生ずるだけではなく、つまるところ持ち歩いているのはあくまでも「サブ」の環境ということになるため、何をするにも「とりあえずここまでやっておいて、残りは戻ってからメインマシンで」というような仮作業的な感覚になりがちです。しかし、PCリモーターの場合は、常にメインの環境で最終的な作業が出来ます。
メインの作業環境を最小のリスクで持ち歩くことが出来る。総じて言えば、これが、PCオンデマンドのメリットだと言えそうです。
私の場合ですと、メインPCから外部のサーバーマシンの管理作業なども行っていますが、常にPCリモーターを持ち歩くことで、サーバーマシンの管理環境を一括して持ち歩けることになり、これは非常に助かります・・・・ちょっとわかり難い話で申し訳ございませんが^^;
ここで紹介させていただいたPCオンデマンドシステムはNECが開発したものですが、実は同様の環境を実現するソフトウェアも存在します。
VNCというフリー・ウェアなどが有名ですが、これらはまさにここでいう「PCオンデマンド」環境をソフトウェア的に実現してくれるもので、遠隔地からPCのメンテナンスやサポートをする程度の用途であれば、かなり便利に使えます。
しかし、なにせソフトウェア的に実現しているわけですから、メモリやCPUの負荷も大きく、環境にもよりますが、動作はかなり緩慢なものになり、「自宅同様の作業」をバリバリこなすというわけにはまいりません。
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この点、NECのPCオンデマンドシステムは専用のハードウェア(左)を用いていますので、かなり大がかりな作業も低ストレスでこなせそうです。
通信におけるセキュリティ面においても優ります。もちろん、通信を傍受されるリスクはゼロではありませんが、ITシステムにおける情報漏洩防止の最大のポイントは「マシン本体を触らせなこと」です。つまるところ、PCオンデマンドを利用している場合は、例えPCリモーターが盗まれても、ルーターの電源を切るなり、PC本体を完全にシャットダウンするなど、PCリモーターからPC本体へのアクセス手段さえ絶ってしまえば、情報漏洩の危険などないわけです。ノートPCを持ち歩く場合の本体から情報が漏洩する危険性と、PCリモーターの通信傍受による情報漏洩の危険性では比較にならないほど前者が高くなるはずです。
PCオンデマンドを実現するためには、ボードをPCに差すと書きましたが、NECのLuiシリーズのPCについては、このPCリモーターサーバボードが標準装備されています。
記事内にあげたPCリモーターの写真は、最新機種であるLavie Light Luiモデルであり、PCリモーターとして使えるだけではなく、単体でもネットブック(WindowsXP搭載)として使える上、バッテリー駆動時間も約8.5時間もある優れものですが、PCリモーター専用機としてはLui/RNとLui/RPがあり、これらはHDDを搭載していない点(故障リスクがより低い)や、軽量である点(Lavie Light Luiが約1.32kg、RNが約649g、RPが249g)など見逃せない利点もあります。
PCオンデマンドの動作環境など、記事に書き切れなかった情報も沢山あります。ぜひ、下のリンクからNECのサイトを訪問して御覧になってみて下さいね。
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コメント
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脈イノチのわたしには、
このように詳細を教えてくださる記事の方が、
とってもありがたいです♪
本日は、お話はできませんでしたが、
目でアイサツできるお知り合いが沢山のイベントも、
楽しいものですね。
お腹、まだいっぱいです~(笑)。
投稿: ぴんくま | 2009年7月21日 (火) 23時44分
ちょうど外出先でもPCできたらいいのに~って思っていたところで、すっごい欲しかった情報でした^^
まだまだ購入は先になると思いますが、最近よく考えていたので、嬉しい♪
こういうのがあることすら、知らなかったですから。
すごく参考になりました~!
私は今、自宅でもノート使っているのですが、どうも性格的に用心深いというか…
ノートパソコンを持ち歩くのはセキュリティ的に心配だったんです。
パソコンのことほとんど知らないので、ケーブルがないのが心配なんですよね~^^;
このPCりモーターと言うのは、自宅のパソコンを使うわけだから、セキュリティも心配ないんですよね?
投稿: ジィーン | 2009年7月24日 (金) 08時43分
「心配ない」とまでは言い切れません^^;
暗号化されているとはいえ、PCリモーターと自宅PCの間だって、「ケーブルがない」状態なのですから、傍受される危険性はゼロではないのです。
しかし、可能性の話をするのであれば、例え有線であっても、パケット(情報のことだと思って下さい)を傍受して情報を盗むことは可能なのです。
結局のところ、ITにおけるセキュリティとは「犯罪のコストパフォーマンスが低い」状態にすることで確保するものです。
たとえば、盗むのに1時間かかる情報から得られる収益が100円だとしたら、これは犯罪としてコストパフォーマンスが非常に悪いことになります。
インターネットにおける「セキュアなサイト」というものについては、解読するのに膨大な時間を要するように暗号化されているため、クラックすることが「割にあわない犯罪」になっていますよということに過ぎません。
その意味で、もっともコストパフォーマンスの良いデータの盗み方は「PC本体を盗むこと」であり、ノートPCの持ち歩きはそのリスクが常につきまといます。
PCリモーターについては、正しく運用すれば、この点かなりセキュアであるといえます。
さらに、PCリモーターとPC本体のとの間の通信も暗号化されており、基本的には十分にセキュア・・・・つまり、傍受して解読することが割にあわないレベルだという意味ですが・・・です。
もっとも、何十億円も預金しているオンラインバンクにPCリモーターからアクセスするようなことをなさるなら、傍受・解読も「割にあった犯罪」になってくるかもしれませんけどね^^;
投稿: のんきんぐ | 2009年7月25日 (土) 01時20分
お返事遅くなりました。
とてもわかりやすかったです。
ありがとうございました^^
投稿: ジィーン | 2009年8月 6日 (木) 19時56分