東電は何をしているのか
東京電力がタービン建屋内で29億ベクレルもの放射性物質を含む汚染水が見つかったと発表した後、これは誤りであって、ヨウ素134とコバルト56を取り違えていたらしいと発表したかと思えば、実はコバルト56ではなくセシウムだったと再訂正した。
それも、自ら誤りに気付いたという話でもなく、不審点が多いことから、原子力安全委員会の再分析要請があって、はじめて誤りに気付いたということだ。
他にも作業員が放射線測定器のアラートを無視して作業を続行して被爆するなど、とてもとても専門家とは思えない失態ばかりが目につく。
そういえば、インタビュアーに対してこんなことを述べていた東電職員がいた。
「安全だと聞いていた。会社(東電)に裏切られた思いだ」
これらを考え合わせると、実はこう考えるのが正解なのではないか、
「現場には専門家はおらず、東電に『安全な職場ですよ』」と騙されて雇われた現地職員がいるだけである」と。
そう考えれば、「400箇所にも登る点検漏れが見つかった」という話も合点が行く。
他でもない原子力発電所の点検なのだ。
点検漏れは、作業員にとってはすぐさま自らの命に関わる問題であるはずだ。
しかし、安全だと信じていたなら、点検の重要性が理解できないはずだし、そもそも「安全だ」と主張している会社の立場で、職員に対して点検の重要性を強調することなどできるはずもないではないか。
「騙されて」雇われている作業員なのだから、放射線に関しても素人だろう。
素人だから、警報を無視するし、流出物の検査もまともにできない・・・そういうことではないのか。
考えてみれば、放射線に関して正しい知識とノウハウを持った職員は理系の高学歴のいわゆる「エリート」だ。
そんなエリートは危険な現場に出向くはずもなく、現地で騙されて雇用された素人集団が電話等で指示されながら、検査をしているようなそんな状況だと考えれば、東電のグダグダぶりも合点が行くというものだ。
全部私の憶測だけどね^^;
でも、そうとでも考えなければ、あまりにもあまりにもあり得ない状況ではないだろうか。
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コメント
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そうですね。
わたしが、ネット検索をしないでブログ記事にしてしまった「平井憲夫さんの原発がどんなものか知ってほしい」も信憑性がありそうに思えてしまうんです。過去にデマとされた記述なのですが、、
丁度、作業員が病院に運ばれた時期でした。長靴も履かないで水たまりで作業するなんて、考えられないですよね。
投稿: いるかちゃん | 2011年3月28日 (月) 10時44分
http://bit.ly/gQRTVW ですね。
私も読みました。
放射線に関する記述には、明らかな間違いがあるものの、現場の作業に関する記述には作り事とは思えないリアリティを感じます。
それに、仰る通り、今回の東電の現場作業員(といっても、実態は東電の下請け会社の現場作業員という話ですね)のグダグダぶりは、まっすぐ平井氏の手記に繋がっているように思えてなりませんよね。
結局 http://bit.ly/i4BH5E に書かれている通り、平井氏の真実の講演が下敷きにあって、氏の逝去後、感情的な反原発運動家が尾ひれを付け加えた文書だと受け取るのが一番合理的に思えます。
とにかく現場の細々とした有り様については、リアルなのだと感じますね。
投稿: のんきんぐ | 2011年3月29日 (火) 03時43分
おはようございます♪
この憶測…どうも…当たっているようです…
私は、いつもご訪問をさせて頂いているブロガーさんから、
原発ジプシーと言う存在を教えて頂きました…
原発銀座と言うドキュメンタリーもあり…
25分間の動画に… 言葉も出ないほどです…
こうした方々の命の犠牲の元に…
今の原発があるかと思うと…
本当に、原発をなくしていかなくてはならないと…
今は、この震災で原発に対して、
多くの方が、異議を持ち始めました…
良いチャンスだと思っています♪
投稿: ★sizuku | 2011年8月 3日 (水) 07時57分
東電はあっちでもこっちでも安全ってウソばっか言っているわけですね。
投稿: カノッチ | 2014年12月 2日 (火) 21時54分