TBS「噂の東京マガジン」への提言
「噂の東京マガジン」という番組をご存じでしょうか。 いわゆる”報道バラエティ”というジャンルに属する番組ですが、単に「面白ければ良い」というスタンスが目立つこのジャンルの中にあって、いささかながら異彩を放つ存在です。
例えば、目玉コーナーの一つである「噂の現場」は、視聴者から寄せられた様々な社会問題を取材して公開しておられるのですが、通常でしたら闇に葬られて泣き寝入りに終わるようなケースを丁寧に扱っておられて、なかなかに意義深いものになっています。この番組に取り上げられたことが契機となって解決したケースもあるようです。
さて、この番組にはもう一つ非常に人気のある「やってTRY!」という料理のコーナーがあります。
このコーナーでは、街を歩く若い女性に、いきなり「○○作って下さい」と声をかけます。”○○”の部分には料理名が入るわけですが、料理は毎週変わります。例えば、「サンマの塩焼きを作って下さい」のような感じですね。
食材や調理用具は予め用意されていますが、どちらも本来使わないはずのものが「ひっかけ」として用意されており、例えば「カツオのタタキ」を作らなければならないのに、サンマを選択したり、魚をハンマーで叩きつぶすようなトンチンカンな失敗が起きるようになっているわけです。
私が知る限りでも、十数年は続く人気コーナーであり、当初は私も楽しく見ていましたが、最近色々と思うようになって来ました。
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