新参者(ドラマ)は面白い
TBSにて日曜日の21時から放映されている新参者は面白い。
原作のレベルがそもそも高い上に、役者も粒が揃っていて素晴らしい作品に仕上がっていると思う。
ある1つの殺人事件の捜査の物語なのだが、ドラマ1回につき1人の容疑者が「シロ」であることを証明していくという構成になっている(これまでのところは)。
次々と「犯人ではない」ことを証明して行き、最後には真犯人に辿り着くという構成なのだが、毎回の容疑者がそれぞれの理由で何らかの「嘘」をついており、この嘘がどこから来るものなのかという小さな謎解きが毎回のテーマになっており視聴者の興味を引き続け飽きさせない。
何よりも魅力的なのは、毎回の「嘘」が決して犯罪的なものではなく、むしろ日常生活の中に数多存在するハートウォーミングな嘘であることだ。
阿部寛演ずる加賀刑事が毎回の小さな謎を解いた後に残るのは、刑事ドラマにありがちな殺伐とした印象ではなく、ほのぼのとした温かさなのだ。
その温かな人情ドラマの間隙を縫うように、本当の殺人事件に関するシリアスなシーンが空気をキリリと引き締める。
宣伝力と役者の力量(と知名度)だけに頼ったカスなドラマが多い中、久しぶりに良い作品に出会えた気がする。
「続きを読む」から後は、最近「カスだ」と思った作品を酷評している^^;
厳しい批評を読むのが嫌な方は読まないでね。
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